近年、インターネットとグローバル化の普及により、英会話のスキルがますます重要視されています。その中でも、自宅にいながら世界中の人とつながり、柔軟に働ける「オンライン英会話講師」という仕事が人気です。
オンライン英会話講師の仕事は、フレキシブルな勤務時間で、空いた時間に働けるため本業と両立しやすく、副業としておすすめです。特に子育て中や介護中の方には、柔軟に働けるスタイルがいいですね。
オンライン教育の普及により、オンラインで英会話を学びたい人が増え、それに伴いオンライン英会話講師の需要も高まっているため、安定した収入源を得やすいのがポイントです。経験と実績を積めば、独立も夢ではありません！
レアジョブ英会話
DMM英会話
ネイティブキャンプ
また、生徒との対話を通じて異文化に触れることができ、自身の英語力を向上させることにもなります。
この記事では、オンライン英会話講師の仕事内容、必要なスキル、人気の英会話スクールなどについて詳しく解説します。これからオンライン英会話講師を目指す方や興味を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
本業は、米国医療機器メーカーで働く医療翻訳者。副業は18年目になりました。英語で副業したい人にわかりやすく解説します。
オンライン英会話講師の仕事内容
オンライン英会話講師の仕事内容はスクールごとに多少異なりますが、基本的には同じです。主な業務は、英会話レッスンの提供で、マンツーマンやグループ形式で行います。レッスン内容は、フリートーク、教材を使った指導、発音・文法の矯正などが中心です。
また、レッスンの準備や生徒の進捗管理、フィードバックも行います。スクールによって、資格が必要な場合があるので確認しましょう。指導方法に違いがあるものの、基本的な業務の流れは次の4つになります。
レッスンの実施
フィードバックする
スケジュール管理
レッスンプランの作成
レッスンプランは、生徒のレベルや学習目的に合わせて決めていきます。初心者には基礎的な文法や会話練習を取り入れたり、中級・上級者にはディスカッションや記事の要約など実践的な内容を行いますが、他にも試験対策やフリートークを行うスクールもあります。進捗を定期的に確認し、生徒の希望に合わせてプランを調整します。
レッスンの実施
レッスンでは、発音の矯正、文法、会話を組み合わせて、生徒の英語力向上をサポートします。生徒が自信を持って話せるよう、個々のレベルに合わせ丁寧で分かりやすく指導します。自然なコミュニケーションスキルの向上を目指しましょう。
フィードバックする
レッスン後に生徒の進捗や改善点を記録し、成長をサポートするために、具体的にフィードバックします。生徒が上達した点を明確に伝えて自信を持たせたり、改善が必要なポイントを具体的に示したりします。継続的なフィードバックを通じて、生徒の成長をしっかりサポートします。
スケジュール管理
レッスン予約の調整や管理を行い、生徒の希望を考慮しながら、無理のない時間割を組み、効率的な学習ができるようサポートします。予約の変更やキャンセルにも柔軟に対応し、スムーズな運営を実現します。オンラインシステムやカレンダー管理ツールを活用すると効果的です。
オンライン英会話講師に必要なスキル・準備するもの
英語力と指導スキル
オンライン英会話講師には、英語力が必須です。一般的に、CEFR基準でB2以上（英検準1級、TOEIC800点以上）を求めるスクールが多いですが、効果的に教えたり、適切なフィードバックを行うなど、単に英語を話せるだけでは務まりません。学習者のレベルに応じて、柔軟に指導や対応を変えることが必要です。
昔、某英会話スクールに面接に行った際には、その場で模擬レッスンをやらされました。話し方や声の出し方など、英語以外の部分も重要なファクターになります。
コミュニケーション能力
オンライン授業では対面授業と異なり、表情やジェスチャーが伝わりにくいため、明確で聞き取りやすく話す必要があります。また、生徒のやる気を維持するために、ポジティブな姿勢や適度なユーモアも大切です。特に初心者の生徒には、リラックスできる雰囲気を作り、安心して話せる環境を提供するように気をつけましょう。
ネット環境とプラットフォームの準備
スムーズにレッスンするには、安定したインターネット環境が必須なので、光回線などのWi-Fi環境を用意します。また、クリアな音声を届けるために、高性能のヘッドセットやマイクを用意します。ZoomやSkypeなどのオンラインプラットフォームを用意し、画面の共有機能やチャット機能を使いこなせるよう練習しておくといいですね。
オンライン英会話スクールはどこを選ぶ？
大手スクール vs. 個人経営スクール
大手のオンライン英会話スクールは、安定した生徒数や運営サポートが魅力です。たとえば「DMM英会話」や「レアジョブ」はカリキュラムや教材が充実しており、講師向けの研修もあります。個人経営スクールは自分のスタイルに合った授業ができます。副業からの独立を目指すなら、さまざまなスクールを見てみることをおすすめします。
レッスン形態（固定制 vs. フリータイム制）
スクールによって、さまざまなレッスン形態があります。固定制では決まった時間にレッスンがあるため、安定した収入を得られます。一方、フリータイム制では生徒の都合に合わせてレッスンするため、収入が不安定になる可能性があります。自分のライフスタイルに合った形態を選び、働く環境を整えましょう。
給与体系と報酬制度
スクールによって、時給制・レッスン単価制・成果報酬制など、給与体系が異なります。大手スクールでは時給制が多く、安定した収入を得やすいですが、レッスン単価が低めのこともあります。一方、個人運営スクールや独立した場合には、生徒と直接契約できるため、レッスン料を高単価に設定できるようになります。
オンライン英会話講師の収入の相場
大手オンライン英会話スクールの場合、時給は平均1,000円～1,500円程度になります。フィリピン人講師など外国人講師が多くいるスクールでは、日本人講師の方がレッスン単価がやや高めに設定される場合があります。ただし、勤務時間やレッスン数によって収入が左右されるため、収入が不安定になります。
収入を増やすには、単価の高いレッスンを提供することがポイントです。たとえば、ビジネス英会話や試験対策（TOEIC・IELTS）に特化することで、通常の英会話レッスンよりも高単価になる可能があります。また、グループレッスンを取り入れることで、効率的に収入を増やすこともできます。
オンライン英会話講師の仕事が向いている人
教えることが好きな人
生徒の成長をサポートすることに喜びを感じる人は、オンライン英会話講師に向いています。初心者の生徒には基礎から丁寧に教え、中級者や上級者にはより高度な英語力を身につけられるよう指導しましょう。
自宅で自由に働きたい人
オンライン英会話講師は、在宅で働けるため、通勤のストレスがありません。特に、育児中の方や副業を考えている人にとって、柔軟な働き方ができるのが魅力です。
コミュニケーション能力が高い人
生徒との円滑な会話を楽しめる人は、この仕事に向いています。単に英語を教えるだけでなく、生徒のモチベーションを引き出し、継続的に学習をサポートすることが重要です。
オンライン英会話講師の仕事が向いていない人
人と話すのが苦手な人
オンラインレッスンは対面の授業よりも生徒との関係構築が難しいため、積極的にコミュニケーションが必要です。
柔軟な対応ができない人
生徒のレベルやニーズに応じた指導が求められるため、柔軟な対応ができない人には、難しいかもしれません。
技術的なトラブルに対応できない人
オンライン授業では、レッスン中にネット環境や機材のトラブルが発生することもあります。自分で基本的なトラブルシューティングができるスキルが必要です。
オンライン英会話講師の仕事を始めよう
オンライン英会話講師を始めるには、英語力の証明として、TOEICや英検などの資格を取得しておくといいですね。TESOLやTEFLといった英語指導資格があると、より信頼を得やすいため面接で有利になります。
オンライン英会話スクールに登録して実際に働いてみましょう。経験と実績を積み上げ、独立してフリーランスで活動する際に、生徒も集まりやすくなります。
人気の３大オンライン英会話スクールは次の3つです。まずはそれぞれのスクールの情報集めから始めることをおすすめします。
レアジョブ英会話
DMM英会話
ネイティブキャンプ
レアジョブ英会話
レアジョブ英会話では、英会話初心者の方が安心して学習を始められるよう、日本人講師によるレッスンがあります。日本人講師は受講者のペースに合わせて日本語でサポートし、英語学習に関するアドバイスやフリーカンバセーションなど、マンツーマンのレッスンを行います。
募集職種と仕事内容
日本人講師は、オンライン英会話の日本語サポート講師として、在宅で、主に初心者の受講者に対してレッスンを行います。レッスン内容は、レアジョブ英会話の教材を使用した指導や体験レッスンの実施、日本語での学習サポート、英語でのフリートークやディスカッションなどの多岐にわたります。
応募条件
応募者は、英語が得意で人に教えることが好きな人が求められます。具体的には、社会人経験3年以上、CEFR B1レベル以上の英語力、月120レッスン（1レッスン25分）以上できる人が対象です。また、自宅に安定したインターネット環境や必要な機材（パソコン、ヘッドセット、Webカメラ）を備えることも必須です。
勤務時間と報酬
レッスンは毎日6:00～0:55の間で、特に平日18:00～0:30や土日の終日が予約の多い時間帯になります。報酬は1レッスン（25分）あたり800円（税込）で、月に120レッスンした場合、合計96,000円となります。契約形態は業務委託契約で、契約期間は1年間（更新の可能性あり）です。
DMM英会話
DMM英会話は、オンライン英会話サービスの中でも特に幅広い講師陣を揃えている点が特徴です。日本人講師の採用についても独自の基準を設けており、初心者から上級者まで安心して学べる環境を提供しています。
採用基準と条件
DMM英会話の日本人講師は、一定の英語力を持ち、指導経験があることが必要です。TOEICや英検などの資格があることが望ましく、英語を流暢に話せることはもちろん、日本人学習者のつまずきやすいポイントを理解し、適切に指導できるスキルが求められます。
指導スタイルと役割
日本人講師は、特に英語初心者や文法を体系的に学びたい人に人気があります。英語のみでレッスンを行うネイティブ講師とは異なり、必要に応じて日本語を交えながら丁寧に解説します。また、英語学習のコツや資格試験対策もサポートします。
勤務形態と報酬
日本人講師は基本的に在宅勤務で、オンラインでレッスンを行います。報酬はレッスンごとの支払い制で、経験や評価によって変動しますが、柔軟な働き方が可能なため、副業としての応募も多い傾向にあります。
4. 採用プロセス
応募後、書類選考や面接、模擬レッスンなどの選考プロセスを経て、採用が決まります。特に模擬レッスンでは、教え方のスキルや生徒とのコミュニケーション能力が重視されます。
DMM英会話の日本人講師は、学習者のニーズに寄り添いながら、英語力向上をサポートする重要な役割を担っています。
ネイティブキャンプ
採用の特徴
ネイティブキャンプでは、日本人講師を積極的に採用して、英語学習者のさまざまなニーズに応えています。特に、初心者や文法をより理解したいと考えている学習者にとって、日本語で説明してくれる日本人講師はとても安心できる存在となります。
応募条件
基本的に、英語スキルが高いことが必須ですが、特別な資格は必要ではありません。ただし、TESOLや英検・TOEICなどの資格を持っていると、採用で有利になる可能性があります。また、指導経験があると合格の可能性が高くなります。
研修とサポート
採用後は、ネイティブキャンプ独自のトレーニングを受け、オンラインレッスンの進め方や教材の使い方を学びます。そのため、未経験者でも安心して講師の仕事を始めることができます。
働き方の柔軟性
オンライン英会話のため、自宅から好きな時間にレッスンすることができます。副業としても取り組みやすく、自由なスケジュールで働けるのが大きな魅力です。
報酬と評価制度
報酬はレッスン回数に応じた出来高制となっており、評価が高い講師はより多くの受講生を集めやすくなります。努力次第で安定した収入を得ることができます。
ネイティブキャンプの日本人講師は、学習者にとっても講師にとってもメリットの多い環境が整っているため、英語教育に携わりたいと考える人にとって、とても魅力的です。